New Epoch Orchestra
は、首都圏のプロを目指す演奏家に、高いレベルでオーケストラの実践経験を積むことができる場を提供することを目的に設立された団体です。
年 2 回の公演を目標に活動を行い、音楽大学間の垣根を超えた、交流の場となっています。
発足
2023年春、東京藝術大学、東京音楽大学に在学中の鈴置紘一朗、高橋佑輝らの呼びかけによって、当団は産声を上げました。
東京大学を卒業後、音楽大学へ再入学したという異色の経歴を持つ彼らは、東京大学、音楽大学双方で得た経験と人脈を生かし、新たなオーケストラをスタートさせます。
東京大学在学中に所属していた、東京大学音楽部管弦楽団の仲間たちの協力も加わり、盤石の運営体制が築かれました。


日本の音大、ここにあり
当団を立ち上げるにあたり、私たちが掲げた一つの重要なコンセプトは、毎公演のプログラムで邦人作品を取り上げ、日本独自のレパートリーの更なる普及に貢献していくことです。
クラシック音楽というと、17世紀から20世紀のヨーロッパを中心とした音楽を指すことが一般的ですが、近現代の日本においても、”クラシック音楽”の系譜に連なる優れた作曲家は、数多く存在してきました。
ヨーロッパのオーケストラが自国の作曲家の作品を特別の思い入れを持って演奏するように、私たち日本人にとっても、深く理解することができる自国の作品は存在するのです。
そういった作品を見つけ、理解し、世に広めるということは、「日本」という国に生まれ、「現代」を生きる、私たち日本の音楽学生のアイデンティティーに根ざした、非常に意義のある試みであると考えています。
当団の試み
音楽学生のための修行の場として、当団は実りある練習体制作りに取り組んでいます。
プロの現場では、本番の直前に、数回のリハーサルを短期間に行って仕上げることが一般的です。しかし、学生にとっては、長い時間・練習回数をかけて一つの作品に向き合うことが、何か重要な気づきにつながることもあるでしょう。
そのため当団では、豊富な全体合奏、弦・管分奏の機会を設け、一つの作品にじっくりと取り組めるようなスケジュールを設定しています。
また、セクション練習では、第一線の現場で活躍する奏者をトレーナーとして招聘し、指導を受ける機会を設けています。

